レッドビーシュリンプ専門店【ミニマブリーダー シラクラ】飼育用品も販売中

レッドビーシュリンプの飼育用品などの通販サイトミニマブリーダー シラクラ。シュリンプの飼育に失敗しないための用品を開発、販売いたしております。

レッドビーシュリンプの飼い方,初心者でも簡単な繁殖方法は「レッドビーシュリンプ、ビーシュリンプの餌に、えび玉シュリンプフードを!繁殖促進、成長促進には「微生物の素、怪しい粉」、色揚げ、脱皮不全には「レッドビーサンドソイル,シュリンプミネラルカルシウム、いれとかナイト、ブラウンナイト」など!効果があるので入れておくと、レッドビーシュリンプのグレードアップには有利です!

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最近、国内外で弊社商品の偽物や類似品が多数流通しているようです。お客様飼育の水族生物の安全を守る為、実績と安心の当店オリジナル商品を「ホームページに記載の全国の代理店」にてお買い求め下さい。
よろしくお願い致します。

しらくらとは?
ミニマブリーダーシラクラとは?

ミニマブリーダーシラクラは、真のレッドビーシュリンプブリーダーとし“日本初の専業レッドビーシュリンプ専門店”としての開業をしました。今なおマニアより信頼され続けるシュリンプ飼育用品の開発等、 レッドビーシュリンプ界の“パイオニア的存在”として活動しております。(今では一般的ですがレッドビーシュリンプの専用フード、ソイル、各種添加材を初めて開発販売のも当店です!)。
今後の開発にもご期待下さい!

役立つレッドビーシュリンプ飼育情報

インデックス

水換えでレッドビーシュリンプの活性UP

シュリンプ飼育を飼育する際、基本的に足し水だけで飼育する人が多いようです。
特にレッドビーサンドなどブルカシステムはリン酸塩を吸着し、硝酸塩を嫌気ろ過で脱窒するので当店も基本足し水のみでシュリンプを飼育しますが場合によって水換えする場合もあります。

コケが出たり(立ち上げ当初は除く)、硝酸塩が蓄積してたりした場合や、2〜3日餌を抜いてもレッドビーシュリンプの活性が上がらない時です。

初めは1/5の水換えで様子をみます。目的は水中に溶け込んだ有機物濃度と硝酸塩値を下げる事です。
1/5の水換えでは理論的には20%くらいしか有機物濃度(BOD)と硝酸塩値は薄まらないですが、水換えでろ過バクテリアの活性が上がったり、20%でも処理の負担が減ることでろ過サイクルがスムーズになり大きな効果が出ることがあります。

たとえば硝酸塩が100ppm以上検出された場合、1/5の水換えでは80ppm以下にはならないはずですが、50ppm以下になることがあります。
(レッドビーサンドの底面フィルターを使用している場合で他のろ過では分かりません)

水中の有機物濃度(BOD)は簡単に測れないのでどれだけ減ったかは分かりませんがシュリンプの活性UPや発色UPの具合で判断します。
レッドビーシュリンプは有機物濃度(BOD)が上がるとストレスを感じ活性や発色が低下します。
またビーシュリンプは有機物を餌に増殖する雑菌の匂いに敏感なので少しでも菌が沸くと活性が低下します。
1/5の水換えでもシュリンプの活性が上がらないときは1/3の水換えをします。3割も汚れが抜けるのでかなりの効果が出ます。
それでも駄目な場合は底床内に有機物が蓄積していると考え掃除をします。
(底床内の掃除法を参考)

1/3も水換えして大丈夫か?と思う方も多いと思います。
エアチューブを使ってゆっくり水換えしただけでもシュリンプが死ぬという方が時々います。

水換えでシュリンプが死ぬのは水換えの仕方に問題があります。
エアチューブを使ってゆっくり注水しても性質の違う水は混ざり合いにくいので細い流れのように底へ流れて行きシュリンプに当たるとダメージを負うのだと思います。

エアチューブを使ってゆっくり注水するならエアレーションしている場所に注水し混ざり合うようにすれば良いです。
しかし水槽が多い人は手間と時間ががかかり面倒だと思います。


次に私がやっている方法をご紹介します。
まず水槽に浮かべられるサイズのプラスチックケース(以下プラケ)に1/3新しい水を入れます。(図:左)
(カルキ抜きと水温合わせは事前にしてください)
*当店ではシュリンプミネラルとブラックウォーターを規定量添加しています。

 

そして水槽に浮かべてプラケに満タンに飼育水を入れます。(図:右)
その水を混ぜれば、かなり飼育水に近い水になるので、あとはゆっくり水槽に流し込みます。

上記の方法を出来るだけ時間をかけて(出来れば1時間くらい)水換えすれば、1/3の水換えしてもシュリンプへの影響はありません、たいていの場合はシュリンプの活性や発色が上がります。
*有機物を分解するレッドビーバクターを使うと更に効果的です。

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底床掃除(ソイル)でレッドビーシュリンプの病気予防

水温が上がると溶存酸素が減り好気バクテリアの活性が低下します。
逆に腐敗菌や病原菌などの活性があがるので水中や底床内の有機物の蓄積には特に注意が必要です。

夏を乗り切るためにも今直ぐにでも底床(ソイル)掃除をお勧めします。

注意:この方法は広瀬社の特許製法の軟焼結製法(特許第2917140号)で焼かれたソイルでは型崩れしないので問題なく掃除できますが、農業用の流用や農業用ベースの改良品などは柔らかく崩れやすいものが多いので掃除はしないほうが良い場合もあります。
また一見硬く崩れにくいように見えてもコストの関係で高温短時間で焼かれているので中が弱く表面の硬い部が割れると簡単に崩れるので注意してください。
また水換えしても調子が戻らない水槽にも効果的ですのでお試し下さい。

底床(ソイル)掃除の方法をご紹介致します。
使うものは水作のプロホースSです。
吸い込みのパイプが細くシュリンプを避けながら掃除が出来き、透明なので汚れや間違って吸い込まれた稚エビなども確認しやすいです。

また排水のチューブが細いので無駄に水が抜けすぎず適度な水換えにもなります。

動画を参考に掃除してみてください。

 

動画ではあまり汚れが分かりませんが、汚れが蓄積している水槽ではクリーム色〜茶色の汚れが沢山抜けてきます。
そのような場合は水が逆流して汚れが水槽内に広がるとレッドビーシュリンプが死ぬ場合があるので掃除を止めるときは綺麗な水を吸い込んで汚れを流しきってからプロホース吸い込みパイプを水槽から出してください。

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レッドビーシュリンプ飼育に深く関係。コケと上手く付き合う

コケは水槽の調子(水質やバクテリア、微生物、そしてレッドビーシュリンプの状態)に大きく関わってくるのでコケを知ることでシュリンプ飼育がレベルアップすると思います。

コケとは藻類の総称で水槽に生えるコケには主に茶色の珪藻、緑色の黄緑藻、深緑色べったりして臭い藍藻、細長い緑色のアオミドロなどがありますが、水槽の状態や水質により発生するコケが変わってきます。

水槽立ち上げ当初は茶色の茶ゴケといわれる珪藻が生えます。

立ち上げ当初は、まだバクテリアや微生物が十分に繁殖していないので、ソイルや餌、シュリンプの糞から水中に出る有機物が「有機物→アンモニア→亜硝酸→硝酸塩」と上手くバトンタッチされて分解されず水中に有機物が蓄積するのでコケが生えやすい環境になります。
ガラス面に少しでも茶ゴケが出始めたら酷くなる前にガラス面を掃除してください。

掃除で飛び散ったコケやソイル、水草、モスに付いたコケはレッドビーシュリンプに食べてもらいます。
餌を減らしたり断ったりしてシュリンプに茶ゴケを食べさせて下さい。
珪藻はカロチノイドや不飽和脂肪酸など高い栄養価を持っているのでシュリンプの良い餌なります。

実際、茶ゴケを食べさせた後はーシュリンプの色が良くなったり、成長が早くなったりします。

ガラス面以外のコケの出具合はモスの色合いや新芽の出具合で判断します。
モスが鮮やかな緑で新芽をしっかりと出すまでは、引き続きビーシュリンプの餌を減らし(断って)てください。

コケが消えたらレッドビーシュリンプに餌を与え再度、茶ゴケが出た場合はまた餌を減らし(断って)て茶ゴケを食べさせます。

2〜3ヶ月経ち水槽内にバクテリアや微生物が増えてくると緑色の黄緑藻が生えてきます。
緑色のコケは水槽面のみに付きやすく、あまり水草やモスの成長は阻害しませんが、ほっておくと酷くなりますし、コケが出ると言う事は水中の有機物濃度の上昇の合図(指標)なのでシュリンプの餌を減らしてください。

この緑藻には鞭毛という細かい毛が生えているので有機物が引っかかりバクテリアや微生物の餌場になるので、動物質の餌を好む稚エビが集まる為、餌場としてわざと残している方もいるようです。

しかし稚エビの数が減るなど付着する有機物とのバランスが崩れると雑菌の温床になてしまうので当店ではお勧めしません。
更に月日が経ち(3〜6ヶ月)水槽内に十分なバクテリアや微生物が増え生態系のバランスが整うとコケが出なくなってきます。
そうなれば、餌の回数や量を増やしたり微生物の素などの添加剤を与えて本格的なシュリンプ飼育をはじめることができます。

しかし、水槽内の生態系が出来上がった後も餌を与えすぎると水中の養分濃度が上昇しコケが出ます。
コケは水中の養分濃度の上昇の目安と考え餌の量を調整してください。

どの過程でもコケを無視して給餌を続けると水中の養分濃度が上昇し、有機物が雑菌の餌となりレッドビーシュリンプがポツリ、ポツリと死にはじめます。
そうなってからでは対応が大変ですし下手をするとビーシュリンプが全滅するので注意してください。

コケの生え具合を指標に餌の量をコントロールしコケを栄養価の高いシュリンプの餌と考える事で1歩進んだシュリンプ飼育ができると思います。

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レッドビーシュリンプ飼育に失敗したくないなら短時間給餌法

ご紹介した無給餌飼育法は「レッドビーシュリンプの動きが良くなった」「稚エビが生き残るようになった」など大変反響がありました。

当店が推奨する「水中や底床中の養分濃度を上げない(水を汚さない)飼育法」の効果をご理解いただけたと思います。

無給餌飼育法で環境が良くなりビーシュリンプの活性が上がって水槽内に自然発生したコケやバクテリア、微生物などが減ってくると、シュリンプがモスや水草の先端など水槽の隅々まで動き回るようになってきます。
そうなってくるとレシュリンプにモスや水草の新芽などを食べられてしまう食害を受け始めます。

水草が食害を受け始めると水槽に自然発生する餌では足りない状態ですので次のステップとして、短時間給餌法をお勧めします。

飼育密度や水槽に自然発生する餌の量にもよりますが1から2日に1回、1時間位だけレッドビーシュリンプに餌を与える方法です。
エビ玉シュリンプフードなど型崩れしない餌を与え食べ残しは確実に回収します。

週に1回や3日に1回など餌を少なくする方法を取っている方も多いようですが、型崩しないエビ玉シュリンプフードなどでも1時間以上経ってくるとふやけてきて、水溶性の養分が水に溶け出しやすくなり水を汚しやすくなってしまいます。

また栄養補給の面でも毎日少量を与えたほうが効率的ですし、何よりも良いことは毎日餌への集まりを観察できてシュリンプの状態を観察することができます。

水槽のシュリンプの半分以上が一目散に集まってくるようでしたら翌日も与えます。
殆どのシュリンプが集まってくるようであれば1日2回与えます。
逆に水槽のシュリンプの半分以下しか集まってこない場合は1〜2日餌を抜いて様子を見ます。

無給餌飼育や短時間で常にレッドビーシュリンプの動きを観察し水中や底床中の養分濃度の上昇を察知して、水換えや底床掃除で対応することでビーシュリンプ飼育が必ず上手く行くはずです。

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無給餌について

夏を乗り切る為や、どうしてもレッドビーシュリンプ飼育が上手く行かない方の為に非常に効果的な「無給餌飼育法」です。

最近ビーシュリンプ飼育を始めた方はご存じないかもしれませんが昔はポピュラーな方法でした。
とても簡単な方法で読んで字のごとく全く餌を与えない飼育法です。

シャドー派手系モスラも「無給餌飼育法」です。稚エビも順調に育っています。

シュリンプ飼育が上手く行かない方の原因の殆どが、餌の与えすぎや養分の多いソイルの選択で水を汚している(水中の養分濃度を上げている)事です。

全く餌を与えない飼育法で水を汚さない(水中の養分濃度を上げない)事が目的の飼育法です。

メールや電話での飼育相談でお勧めすると「シュリンプに餌を与えなくて本当に大丈夫ですか〜?」と心配される方が多いのです。
私は「ビーシュリンプの餌を販売して収入を得ている私が与えないでと言うのですから」と言うと安心していただけます。

冗談半分はさておき、しっかりご理解いただくために下記の様に説明しています。

水槽内には自然に餌が発生します。
ライトの光のエネルギーやソイルに含まれる養分が、コケなと植物性の餌を発生させ、順にバクテリアや微生物など動物性の餌を発生させます。

更にモスなど水中の有機物を直接吸収して成長するモスは、水質浄化の他、モス自体(特に新芽)がレッドビーシュリンプの餌となるので多めに入れてください。

上記の理由から少数の飼育なら「無給餌飼育法」で全く問題ないのでお試し下さい。
(少数とは30cm水槽で10匹。45cmで20匹。60cmで30匹位です)

無給餌飼育法をより成功させる為にレッドビーサンドを使用した当店のマニュアル飼育法をお勧めします。
無給餌飼育法で環境が良くなりーシュリンプの餌が必要になった場合は、エビ玉シュリンプフードをお試し下さい。

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そのビーシュリンプフードは大丈夫ですか〜?

お客様からのビーシュリンプ飼育相談で多いなと感じる事があります。

バラけてしまう餌、小さくて行方不明になる餌を使っていたり、餌を入れたままにしたりする方が多いことです。
上記のようにしている方は常にシュリンプに餌が行き渡っていないと心配になってしまうようです。

私は、そのように思う方に質問することがあります。
「その餌をすり潰した粉にして出来た量の全て(粉末)を水槽に入れる事ができますか?」
私は恐ろしくてとても出来ません。。
相談して頂いた方も「出来ません」、「今まで考えもしなかったです」、「目から鱗です」など言っていただけます。

当店では水槽内にバクテリアや微生物などがしっかり繁殖し環境が出来上がった水槽でも、エビ玉シュリンプフードを朝晩2回2時間位入れているだけです。

エビ玉シュリンプフードは集まりが良くいつまでも食べていますが、食べていても2時間で取り出します。水槽環境が出来ていない水槽では1時間で取り出します。

また硬い(苦笑)と評判な餌ですがビーシュリンプの活性の高い水槽なら1〜2時間で完全に無くなりますので、シュリンプが食べてる感じがしないのは硬くて食べれないのではなく、それほどシュリンプがお腹を減らしてないからです。

逆に柔らかい餌はシュリンプが食べていると思っていてもツマツマしながら水中に餌をばら撒いているだけですので注意して下さい

エビ玉シュリンプフードはフィッシュミールなど動物質の原料は一切使っていないので水を汚し難いのも特徴です!
レッドビーシュリンプの飼育が上手くいかない原因の半分近くは餌の与えすぎです。(残りの半分近くは使用している底床です)

思い当たる事がある方は、ぜひエビ玉シュリンプフードでの短時間給餌をお試し下さい!

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水温の落とし穴

夏場、一番大切な水温の事です。この時期、水温は1度でも低く抑えたいのですが、皆さん、「水温計の精度」ってどれくらいかご存知ですか?

最近、よく使われているデジタル式はなんと±2度も誤差があるんですよ!!
棒状のものでも赤いアルコール液のものは±1度!
この時期の1度、2度の温度の違いはレッドビーシュリンプの生死を左右することもあるので注意が必要です。

私が最近、使っている水温計と室温計、
ご覧のとおり最大1度の差があります。

室温計は以前、誤差をチェックしたときに、殆ど誤差の無いことを確認しているので基準にしています。
(1年以上前のことなので、私もこれを機に再確認します)

私が以前、誤差チェックを行ったのは誤差の少ない水銀の温度計と比較する方法です。

下記のアドレスを参考に小学生時代を思い出して正しい水温をチェックしてみましょう。
http://www.madlabo.com/mad/gid/research/tool/Hg_thermometer.htm

もう一つは、ホームセンターなどで安価な赤いアルコール液の温度計(誤差±1度位)が沢山並んでいる中で中間の値を示しているものを買って使用中の水温計と比較することです。

夏を乗り切るためにぜひ一度、使用中の水温計の誤差をチェックしてみてください。

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レッドビーシュリンプに大敵!暑さ対策

レッドビーシュリンプ飼育で一番障害になるのが水温の上昇です。私はビーシュリンプの適正水温は20度〜24度と考えています。夏場でも26度以下を保つようにしています。
しかし趣味で飼育している方に水温を26度以下に保つのは中々難しいと思いますので対策をお伝えしたいと思います。
一番良いのはエアコンで室温を26度以下にすることですが、電力不足や電気代のことを考えるとエアコンのみというのも難しいと思います。

当店お勧めの方法はエアコンと冷却ファンとエアレーションの併用です。

日中、人が留守のときはエアコンの設定温度を30度〜32度にして冷却ファンで水槽を冷やします。
エアコンを弱くでも付けていれば湿度が下がるので冷却ファンの効果が高まり室温より2〜4度位下がるので28度までなら保つことが出来ます。

エアレーションすると溶存酸素も上がりますし水面が波立つので冷却ファンの効き目もUPします。
後で説明する水槽の環境にもよりますが一時的なら28度〜30度でも大丈夫です。

気になる電気代ですがエアコンは起動時に大量の電力を消費するので
留守中(日中)に高温となった部屋をフル稼働で適温(25度前後)まで下げるのと
留守中(日中)に30度設定で弱くエアコンを稼動させておいて緩やかに適温まで下げるのでは
殆ど電気代は変わらないか、むしろ安くなるそうです。
*部屋の機密性、保温性やエアコンの性能でも違うのでご自身で検証してください。
上記をご家族に説明すれば留守中のエアコン稼動も理解が得られるのではないでしょうか?
また、留守中のエアコン稼動分を他の部分で節電して電気代の上昇も防ぎましょう。

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暑さ対策(水温以外)

当店では何度も水中や底床内の有機物の蓄積で雑菌が繁殖しレッドビーシュリンプが死んでしまうと説明していますが、水中や底床内の有機物を餌にする雑菌の繁殖は水温により22度、24度、26度、28度と2度刻みで二乗的に増殖力が増してきます。

またシュリンプの適温も20度〜24度位ですので暑さ対策で1番大切なことは水温をできるだけ下げる工夫をした上で水温以外の対策をしてください。

前置きが長くなりましたが、水中や底床内の有機物の蓄積で雑菌が繁殖しシュリンプが死んでしまうなら水中や底床内の有機物を減せば多少水温が上がってもシュリンプが死ににくくなると言う逆転の発想が、水温以外の暑さ対策です。

水中や底床内の有機物を減らすには、やはり水換えと底床掃除です。水換えと底床掃除を参考にさっそく実践してください。
水槽をセットして最初は調子良かったのに最近コケが出やすかったりレッドビーシュリンプの活性が落ちてきているという汚れが蓄積しすぎている水槽は、これを機にリセットした方が早いかもしれません。

特殊な例なので、あくまでも温度は出来る限り低く保つ工夫をして頂きたいですが、当店のお客様でこんな例もあります。
夏前にレッドビーサンドとエアリフトの底面フィルターでリセットしたら一時的に32度まで上昇しても夏を乗り越えられたそうです。

一時的に32度まで上昇しても乗り切れられた理由としては
1、養分を殆ど含まないレッドビーサンドでセットしたことにより水中や底床内の有機物を非常に少なく出来たこと。
2、エアリフトの底面フィルターでセットしたことにより高いエアレーションの効果が得られ溶存酸素が過飽和状態になり高水温でも理論値より高い溶存酸素になっていたこと。
3、立ち上げ初期と夏場と言うこともあり餌をエビ玉フード3日に1回のみ与え1時間ほどで取り出していたこと。
4、マツモやモスなど有機物を直接吸収する植物を沢山入れていたこと。

などの要因が重なったからだと推測できます。

あくまでも水温以外の暑さ対策は補助的なものと考えて可能な限り水温を低くしてレッドビーシュリンプを飼育して下さい。

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夏を乗り切るために

役立つ飼育法で水温対策など書いてきましたが、夏を乗り切るためにもう1歩進んだ対策をご紹介したいと思います。

その1

エアレーションについて紹介したいと思います。
私たち日本人はエアレーションというとエアストーンを使ったものを想像すると思います。通称「ブクブク」などと言われ金魚飼育などで子供のころから馴染み深い物だと思います。

しかしアクアリウム先進国のドイツのメーカーの社長からドイツではエアストーンなど使わない、
「なんだそれは?水面がシャワーパイプの波などで水面が揺れていれば溶存酸素は飽和状態になる」など、まだまだ色々と少し馬鹿にされた感じでいわれた事がありました。

また当店のアドバイザー的存在の東京農大の大学院で魚類、甲殻類の研究をしていた方も、レッドビーサンドを使用するときは水中ポンプを使用し上に吹き上げ水面を揺らすのみで飼育する事を推奨してくれました。
私は上記の方法で水槽を稼動させ溶存酸素の試薬で溶存酸素を測定すると溶存酸素は飽和状態でした。

エアレーションで水面を撹拌すると水中の有機物濃度が上がったときに出る油膜が、再び水中に溶けて有機物濃度の上昇を発見しにくい事もアドバイスされたので私はしばらくの間、エアストーンを使ったりシャワーパイプで水面を叩きつける事を止めてビーシュリンプを飼育しました。

その方法でシュリンプを飼育すると少し餌を与えすぎただけで油膜が出るので餌の与え方がいかに重要か、その他ソイルの性能、セッティングになどに関する多くのことを学ぶことができましたが、シュリンプの活性が上がらず繁殖は上手く行きませんでした。

そこでデュヒューザーを使って微細な気泡で水面を撹拌せずに酸素供給を試みましたがあまり効果はありませんでした。
微細な気泡では水との接触面積が少ないので酸素は溶け込みにくいそうです。
微細な気泡で0.1mm以下のマイクロバブルという気泡はゴミなどに付着して浮き上がらせる洗浄効果があるのでコケの付着が少なくなる効果は感じました。

そして最後にエアストーンはどれ位の効果があるのだろうか?と1つの水槽に入れたところシュリンプの活性の上昇に驚いきました。

エアストーン1つで劇的にシュリンプの活性が上がってしまったのです!

エアストーンで劇的に変わった理由は,
1、エアストーンから出る気泡のサイズ(理想は2mm前後)が表面積的に酸素が一番溶けやすい。
  注意:エアストーンによるエアレーションは溶存酸素の理論値を超える過飽和状態になる為、エアレーションのしすぎはシュリンプの鰓の機能を退化させてしまうので過剰なエアレーションには注意してください。
2、外部フィルターや底面フィルターから発生した二酸化炭素や窒素を爆気により空気中に放出できる。

長くなってしまいましたが、私たち日本人が昔から使用しているエアストーンはドイツ人が何と言おうとレッドビーシュリンプ飼育には欠かせないものだと思います。

夏を乗り越える為にエアレーションを強化してみてください。(涼しくなったら過剰には気をつけてください)

当店の簡単飼育マニュアルで使用するエアリフトの底面フィルターは水の循環とエアレーションが同時できます。
またパイプのエルボ部(曲がった部分)で気泡同士がぶつかり合う事でマイクロバブルが発生するので、マイクロバブルの効果も得ることができます。
他のろ過機のようにモーターも使わないのでモーターの熱による水温上昇の心配もいらない大変良いシステムです。

 

その2

汚れを貯めないということに気をつけて頂きたいです。

餌の食べ残し、シュリンプの糞、枯れた水草などが溜まり易い場所があります。
流木や石などのレイアウトの下やスポンジや底砂内の汚れが蓄積し始めている部分です。

夏場は流木や石などのレイアウトを一時的に取り除き、スポンジは最低でも週一回、立上げ初期など汚れが多く出る場合は2〜3日に1回は洗ってください。
心配な方は底砂内の汚れも底床掃除(ソイル)を参考にプロホースで掃除してください。
普段なら問題ない汚れでも水温が上がると雑菌が沸きやすくなります。

例えると水中と空気中と違いはありますが、20から24度の気温なら朝食べ残したご飯を昼にたべれると思います。
しかし25度以上になると冷蔵庫などにいれないと心配ですし30度近くになれば食中毒の心配が出てくると思います。
水槽内でも同じで水温が上がるほど腐敗しやすくなるので注意が必要です。

最後に掃除やレイアウト撤去は水温が下がっている夜間や早朝の時間帯に汚れが巻き上がらないように気をつけて行って下さい。

 

その3

「夏を乗り切るために」の最終手段は水中や底床内に汚れ(有機物)を貯めない為にレッドビーシュリンプの餌を極端に少なくすることです。

私が感じるのは殆どの方が餌を与えすぎているので場合によっては普段与えている量の1/10位以下に減らしても問題なく、ビーシュリンプの数が少ない水槽やコケが出ているような水槽の生態系の出来ていない水槽では餌を全く与えない無給餌飼育がお勧めです。

餌を減らす方法は、水を汚しにくい加工と原料を使ったエビ玉シュリンプフードを1〜2日に1回与え、水槽内のシュリンプの殆どが集まってこなければ直ぐに取り出します。殆どが集まって食べていても1時間位で取り出してください。

詳しくは無給餌についてを参考。 水槽内にはコケ、水草、モスの新芽の植物性の餌とやバクテリア、微生物など動物性の餌がちゃんとありますので餓死する事はありません。

上記を実践して頂き、夏を乗り切る間に水槽の環境を回復させたり、生態系をしっかり作って秋に涼しくなってきたら本格的に繁殖を目指してください。

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